認知症とビタミンB12
2013.11.11 Monday 20:09 かいごっち comments(0)
先日、路上で転倒して軽度の脳挫傷を負って以来、認知症が進行してきたかいごっち。
もともと軽い認知症ではあったものの、さして大きな不安要素はなかった。
物忘れ、勘違い、妄想等、それっぽい言動は確かにあったけれど、頻度は然程多くはなく
その度合いも大きくはなかった。


だがしかし、退院後の日常は結構しんどくなってきた。
妄想というか幻想というか、家の中ではチビスケだのおっさんだのが毎日うろついてる
らしい。
残念ながらおれは一度も目撃したことがないのだけれど
「チビスケにはご飯食べさせたんか?」
「今日はチビスケが家中を走り回っててうるさかった」
「ほれ、この子、起こしたりぃや」
「さっきまでお前の馬が走り回りよったんやで。なんとかせえ」
「お前の弟は晩飯何を食うたんか」
こんな妄言が日に何度も何度も繰り返されるのが日常となっている。
一度くらいおれにも会わせろって言うと、なんで見えんのか、ボケとるんかと返される。

ちょっと、つーか、結構焦ったけれど、仕事から帰ってきたとき、かいごっちが
ライターで何か炙ってたことがあって、それはタバコだろうと思ってたら家のカギだと
気付いて「何でカギを温めてんの?」って訊いたら「○○○やねん」って返されて
その○○○の突拍子もなさに、今ではそれが何だったのか思い出せない。

これはヤバイ、と思った。炙りカギ事件は退院直後のことだったし、それ以後は
やってなさそうなので、今はまだいいんだけど。
こんなんでも、外から人が来ると「少し」治まる。

もちろん、主治医に相談した。結果、認知症の進行を抑制する薬を処方して頂いた。

話は逸れるけど、医師に対しては何故か皆謝礼を言うよね。
別に悪いことじゃないし、医師はちゃんと役割をこなしてくれてるし何の問題も
ないんだけど、不思議なのは、医師側はありがとうとか言わないこと。
まあ、医師から「毎度ありがとうございます」とか笑顔で言われる方がよっぽど
違和感あるんだが。
何が言いたいかっていうと、「センセイ」と呼ばれる職業の方々、医師とか弁護士とか
報酬を得る側じゃなく支払う側がお礼を言うのが特殊な関係だなあって。
政治家のセンセイはもっと特殊か。

・・・話を戻そう。
アリセプト(ドネペジル塩酸塩)という薬、認知症の進行を抑制する効果は期待できても
認知症を解消する効能はないそうだ。
もともと認知症は、治るケースと治らないケースがあるらしい。認知症になるには
いろんな要因があるようで、その要因と進行状況次第では改善するケースがあると。

先日転倒した際、脳外科の医師からは、脳挫傷は治っているが、脳にダメージを受けた
後遺症は残る可能性があると言われていた。というか現実に症状が出てる。

何か手立てはないのか。
調べてみた。
ググってみるとビタミンB12というキーワードが出てくる。
そしてサプリの宣伝サイトへ飛ばされる。
直接宣伝してなくても、効果が期待できるような記事とかからリンクを辿ると
サプリ販売サイトに繋がる。

効くのか?ビタミンB12。
調べてみた。
検索してみると、それらしい効能を説明したサイトはサプリ販売サイトばかり。
そして何故か、どこも毎月1万円前後。
これくらいなら、これくらいで認知症が改善するなら、出してもイイかなと思える。

主治医に直接訊ねてみた。
ビタミンB12はどうなんでしょうか、と。

ああ、効きませんよ。

即答だった。
アルコール依存症起因の認知症なら、改善する可能性はあるけど、(主治医の)周りでは
それで改善した人は居ない、飲ませても問題はないけど効果は期待できないし
保健適用外だしモッタイナイですよ、と。
まあ、そこの診療所、わりと老人の患者が多く(って、どこでもそうか)、それなりに
事例を診てきただろうことが推測できるしなあ。
しかも、その情報を得てから検索してみると、なんつーか、今度は効果がないという
情報のほうが目立つようになる。

なんだよ、これ・・・。
ニンゲンってイイカゲン。


そんなワケで、他所様はどうか知らんが、ウチではビタミンB12関連は留保するという
結論に達したというお話。




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